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FC-RS500への換装 [自転車]

8月22日 RSS のチェーンリング EV110S を FC-RS500 に換装した。目的はチェーン落ちの改善。
RSSを11速化してそれなりに快適だったのだが時折チェーンが外れるのだ。インナーリングからアウターリング、アウターリングからインナーリングへのそれぞれの変速の時に路面の段差などでチェーンが踊り気味になると思わす‶カシャ”となるのだ。きわめて稀に起きて不意に萎える。
RSSの11速はスギノのチェーンリング52-36tにシマノのチェーンを掛け、カンパニョーロのディレイラーをカンパニョーロのパワーシフトで変速している。
一方でCRNの11速にはシマノのチェーンリング50-34tにシマノのチェーンを掛け、カンパニョーロのディレイラーをカンパニョーロのパワーシフトで変速していてチェーン落ちは起きたことが無い。
この差は明らかにチェーンリングによるのだ。

FC-RS500 チェーンリングは11速用に最適化されていて高精度な加工が施されているようでチェーンのローラーに接触する部分の歯厚も効果的に確保されている感じがする。

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ひと昔まえのFC-5750は変速のために表裏に施されているニゲ加工が大きい(あるいは精度が良くない?)ために2mmほどの歯厚もローラーにあたる部分ではおよそ9割の歯が1mmに満たないほどまで薄くなっている。この薄くなった部分は加わる応力も大きくなるので接触面がひずみ潰れも大きくなってしまう。アルミの歯が潰れてバリのように張り出してくる。

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スギノのEV110Sはシマノ10,11速互換となっている。シマノと同様に変速のためのニゲ加工が表裏に施されていて逃げ加工の大きさはFC-5750よりも小さくてFC-RS500よりも大きい。接触面の幅もFC-5750よりも大きいので耐久性もありそうだ。素材の板厚もスギノのそれよりも大きいので変速時の剛性は高そうである。もちろんスパイク付きだがチェーンを引き上げる変速タイミングはシマノのFC-RS500とはとは異なっている。このためインナーリングの位相もシマノのそれとは異なる。

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EV110SとFC-RS500の変速を比べてみると、インナーからアウターへの変速では、EV110Sのチェーンがスパイクで引き上げられてからチェーンが一度外側に張り出してその後に歯間に落ちるのに対して、FC-RS500ではチェーンがスパイクで引き上げられてからのチェーンの張り出しが無いまま歯間に落ちる。アウターからインナーへの変速でも同様の傾向がみられる。してみるとEV110Sの“張り出し”のタイミングで路面の段差などがあるとチェーン落ちしやすいのだろうと推察できる。シマノ10,11速互換としたせいか、あるいは最適化の煮詰めが甘いか・・・。

EV110SからRS500への換装で変速は改善された気がするが、酔狂の天邪鬼はなんだかシマノに負けたような気分になった。


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仁志

こんにちは。
fc-rs500のチェーンリングに交換しようとしていてこのブログにたどり着きました。

スギノのリングから交換した時にフロントディレーラーの調整はしましたか?
fc-rs500のチェーンリングはオフセットされていると聞きましたが如何だったでしょうか。

ご返答宜しくお願いします。
by 仁志 (2019-09-05 17:40) 

Otho

>仁志さん、うっかりコメントを見落としていました。
スギノもシマノもチェーンリングのオフセットはありますし、それぞれのインナーとアウターの段差の違いもありますので当然FDの調整は必要ですが11速に最適化されたシマノのチェーンとリングの相性が良いので調整は楽でした。
ただ拙のそれはドライブトレインがシマノでコントロールはカンパニューロのパワーシフトです。この仕様ではインナー側ではトリム操作でチェーン鳴りを避けるのが容易なのでアウター・トップで右ペダルを踏み込んだ時のクランクやフレームの撓みでチェーンがケージ当たるチェーン鳴りを避けてアウター・ローのチェーン鳴りはフロント側のシフトダウンの合図だとして許容しました。
遅れ馳せながら・・・。

by Otho (2019-10-05 01:33) 

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