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どんぐりの波紋 [釣り]

8月23日 週末には台風20号の影響で釣りができないかもしれないので予定を前倒しにして朝から利根川に入った。渇水状態の利根川をあれこれ想像して鹿野沢に入るのだと決めてきた。
8時過ぎに谷川橋の袂から遊歩道を伝って河原に降りた。痩せた流れは底石にうっすらと藻が付いている。ヤマメ釣りの流れにしては精気に欠ける感じがする。谷川が合流する辺りでライズを狙った遠い昔の釣りの記憶が蘇ってきた。
修理が終えた竿Saga727の感触を確かめながら厚い流れを選んでフライを流した。スローなアクションだから竿の戻りを待つようにゆっくりとラインを加速しないと思うようなループが飛んで行かない。
護岸に沿った瀬から始めて水通しの良い流れを辿りながらそれらしいポイントには一通りフライを落としてみた。そうするうちに厚い流れの中ほどの沈み石のある瀬脇をトレースするとようやく中型のヤマメがフライを銜えた。ヤマメが白い腹を見せなが抗う。そうしてリーダーのテンションを保ったままヤマメを取り込むつもりでいたのに一瞬の緩みに針が外れヤマメは流れに戻っていった。

20180823-001.jpg

前回よりも状況が厳しいのは承知の上だがどうにも芳しくない。痩せた流れのなかで目ぼしいヤマメの着き場を探してもそれらしい流れが見当たらない。ヤマメ着き場を探すのは方程式を解くようなものでもあり、なぞかけのようでもある。そうして答え合わせはヤマメの反応だけだからこんな風にフライを落とすべき流れが見当たらないのではどうにもならない。いたずらにフライを流して針に掛けても釣果に数えられない。

やがて鹿野沢を中ほどまで進むと右岸の岸際の木陰の流れにライズが見えた。
岸際のフィーディングレーン、それとも岸際の枝からテレストリアルか・・・などと思って静かにフライを流してみたが何も起こらない。そうして数投の後に波紋の主が分かった。
岸際の枝から椎の実(どんぐり)が落ちて波紋を描いていたのだ。

20180823-002.jpg

午前10時、上越線の鉄橋の先まで来て釣果無く釣りを終えた。
台風の影響を避けて今日ここに来たが、台風で水が動くのを待つべきか・・・。




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