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カンパニューロのエルゴパワーのシフトレバーの戻り位置を調整 [自転車]

3月11日 RSSのシマニョーロ11にはカンパニョーロのポテンザを装備してある。つい先日このRSSの整備を終えて試走をしてみると何やらブレーキレバーを引くたびにカチカチと耳障りな音がする。
本来はブレーキレバーの内側についているゴム部品(EC-SR050)にシフトレバーが当たってそんな音は出ないはずだが、仔細に見るとシフトレバーの戻り位置が少し外側に寄ってしまったせいでブレーキレバーを引くとRC-SR050にシフトレバーが当たらずの直接ブレーキレバーに当たっている。
どうにかならんものか、というわけで何かいい方法がないか検討してみたがやはりシフトレバーの戻り位置が決まるボディ側のストッパーに何か手を加えるのが一番の方法に違いない。加えてストッパーの位置が調整できれば具合が良いのでボディ側のストッパーの部分にネジを切ってイモネジをねじ込みこれをストッパーにすれば具合が良かろうと算段をした。もちろんイモネジはフードの内側に隠れるようにして・・・。

パーツ図面や先人の分解画像などを参考にして概ね内部の構造を確認してみるとハンドワークでもなんとかイモネジの追加できそうだ。そうしてネジ位置を決めるべく改めて現物を見てみるとボディのストッパーの位置には小さな丸い金属の当り面が見える。なるほどシフトレバーを保持している板金部品が当りになっているのでボディのストッパー部も金属のインサートをしているのか・・・そう思いつつフードめくってボディー外側を見るとそこには小さなくぼみがある。
20240311-001.jpg
仔細に見ると窪みは透明な樹脂で封止されている。ルーペを持ち出してさらに観察すると封止されている穴は六角形だ。ということはこれは平先のイモネジがストッパーとして入っているに違いない。樹脂封止はシフトレバーの戻り位置を調整した後で緩み止を施したものだろう。開発段階でこれが必要だと判断されたに違いない・・・。
20240311-002.JPG
ニードルを持ち出して六角穴の樹脂を掻き出して手持ちの六角レンチをあてがってみると“ククッ”とした感触でネジが回りシフトレバーの戻り位置が調整できるではないか。気をよくして左右のエルゴパワーのそれぞれのイモネジを掘り出してシフトレバーの戻り位置を調整するとの耳障りなカチカチ音は無くなった。

ポテンザはいわゆる第3世代のエルゴパワーということになるが第一世代のエルゴパワーにも戻り位置調整のネジが装備されている。第3世代のエルゴパワーの分解や調整の記事は目にするがシフトレバー戻り位置調整については見当たらない。
「ボディ側のストッパーの部分にネジを切って・・・」は杞憂に終わった。


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