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気持ちが負けた日 [釣り]

8月12日 週末には台風8号が関東を襲うのでその前に一頻りと思って利根川に来た。湯原の水位は2.7mほど。奈女沢の田の近くに車を止めて支度を整えて川に降りた。

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落込みの際から始めて右岸を探ってみればヤマメがフライに反応してくる。が、やや早い流れにフライを追いきれない。安直にアップクロスにフライを投げても早い流れに引かれてしまうのだ。
ヤマメの反応は見られるので気楽に構えていたが釣れないままに平瀬の中ほどまで進んでしまった。
次は右岸を探ってみた。早瀬に立ちこんで木の陰の岸際を探ればやはりポツポツと当たりがでて、なかには良型の反応も混じる。そうしてもうそろそろヤマメを針に掛けないと思いながら集中して小さの落ち込みの下にフライを落とすとようやく良型がフライを銜えた。
7ftの竿が満月に撓り良型の感触が伝わってくる。早い流れの取り込みに一瞬気持ちが負けそうになる。それを押して6xのティペットなので無理がきくはずと自分に言い聞かせてヤマメをいなし、何とか緩流に導いてネットを差し出すと、大きく口を開けたヤマメが大きく左右に身を振った拍子に針が外れた。流れに戻るヤマメを呆然と見送ると不意に、長らく続けてきたヤマメ釣りも最早これまでか、という思いが過った。

釣りを始めたころに比べれば変わりばえのしない釣りを続けて久しい。
山女魚の一閃を想いながら毛鉤を浮かべ、いざ鉤に掛ければ慈しむように急いで流れに戻す。
かつて新しい出会いと希望に満ちていた釣りもいつしか渓のうつろいを味わうようになってきた。
うつろう渓に、変らない季節の営みを繰り返すヤマメが棲んでいることが嬉しい。
そうしてそれを確かめるように釣りにきている。

落胆のままに茫洋と流れを探ると魚信は遠のき、ようやく左岸で掛けた中型のヤマメはネットを出すことなくバレた。



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朝のうちに [釣り]

7月29日 少し落ち着いてきたので朝のうちに利根川に入ろうと川の様子をみていたが水嵩がままならない。一昨日と昨日に山沿いに降った雷雨のせいか藤原ダムの放流が増えているのだ。今朝も藤原ダムの放流量は下がっていない。これでは利根川に入るのは難しいかと思ったが気持ちは既に釣りモードになっているのでそそくさと支度をして出かけた。日の出とともに上州三山を眺めながらみなかみ向かうと少し高揚した気分になった。
みなかみICを出ていつものように吾妻橋に向かい川を覗いてみると藤原ダム放流相応の水嵩に濁りが入っている。これでは遡行は難しいし何より釣趣がそがれてしまうので澄んだ水を求めて湯檜曽に向かった。

赤沢出会いに着くと湯檜曽の川面には川霧がたち谷川岳は雲に隠れている。昨夜の雨でやや水嵩は増しているが濁りはすくない。

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湯檜曽川は出水のたびに流れが変わる。手始めに左岸の流れを探ってみると程なくイワナが掛かった。
湯檜曽川のこの辺りは長らくイワナとヤマメの混棲だとおもっていたが吊り橋までにイワナを幾つか針に掛けた他はにヤマメの気配は感じなかった。湯檜曽川では時折こんな日がある。

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吊り橋の下まで遡行するうちに陽も高くなってきて暑くなってきてそのせいか何か気分が良くない。
こんな日もある。無理をしてはいけないので引き返した。

藤原ダムの放流が続いていて利根川の水位は下がっていない。何か物足りない気分で谷川、薄根川、栗原川と様子を見て回ったが竿は出さなかった。


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上名栗 [釣り]

6月24日 今日は名栗中あたりに入るのだと意を決して車を走らせた。

かつて学校裏の流れは大石を配した流れになっていてその先には大きなプールができていた。その昔の釣果を問われても何十年も前のことなので記憶は定かではない。ただ、その先の太喜橋の上流では大きなヤマメが足元から走ったのを鮮烈に覚えている。
名栗中は昨年の3月を以って閉校になっている。草が生えた少し寂しげなグランドの脇から流れに降りた。その先には朝から川遊びをしてい親子がいる。流れを渡り、すこし欲張って川原を下ってから釣り上がった。
フライを整えて流れに浮かべ流れの様子を窺えばヤマメが着いていそうな気もするが全く反応がない。よく洗われた流れには概してヤマメが着いている気がするがそれは底石の周りに適度な着き場ができるせいだと思う。台風の出水で埋まって平らな流れとなってしまって致し方ないのかもしれない。太喜橋の下まで丹念の探ってみたが針にかかたのは小さなウグイばかりだった。

太喜橋から上がった後は河又まで下って“前回バラしたヤマメ”を狙ってみることにしたが果たしてここでも少し大きなウグイが針に掛かっただけで後はなにも起こらなかった。

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最早これまでということか・・・。


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下名栗 [釣り]

やはり下名栗も探ってみないといけないと思い市場の先の芦原をかき分けて流れに降りて河又まで釣り上がった。

果敢なウグイの攻撃をやり過ごして小さなヤマメを針に掛けたが釣果に数えられない。
集中が途切れりと足元からヤマメが走った。
河又の先で手ごたえのあるヤマメを掛けたがバラした。
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こんなものか・・・。


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別嬪 [釣り]

6月16日 雨が上がったので名栗川へ向かった。
道すがら流れを覗き込んでは入渓場所を窺う。小沢あたりの平瀬には鮎師が竿を構えている。その先の市場から浅海道あたりの瀬が気になりもするのだがヤマメの付き場を想うと徒労に終わる気もする。結局いつものように河又を過ぎて上名栗の流れを探ることにした。今期は針にかからない今年生まれの小さなヤマメが戯れるのを見ているし、時折は釣果に数えることができるヤマメが針にかかるが嬉しい。

下ヶ坂から流れに降りた。曇天を移す川面に流すフライは見えずらい。今では流れが変わってしまっているが橋をくぐったその先にはいろいろなヤマメの記憶がある。淡い期待を込めてフライを落とした。

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状況は芳しくない。いくつか小さな魚信があってが針にかかるサイズではなかった。
そうして浜居場まできてようやく小型のヤマメを針にかけた。
鰭のオレンジと整ったパーマークはいかにも名栗川のヤマメらしい別嬪だと思うが、どうだろうか。

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何とか釣果に加えられそうなこの一尾に元気をもらって次を目指して進んでいく右岸の際にガサゴソと音がする。一瞬これは何だと驚いていると、同時に釣り人に気づいたそれは慌てて立ち上がり、立派な角に青葉が付いた枝を引っかけたままに上流を目指して走り去っていった。
とんだ先行者の出現に今日はこれまでと諦めて浜居場橋から渓を後にした。


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初夏 [釣り]

6月3日 雨も上がり水が落ち着いてきたようなので名栗川にきた。
浜居場をへて人見あたりまで探ってみつもりで神社の前から渓に降りた。Fishing20220602 001.jpg

前回はささ濁りの流れにそれなりの期待を持って渓に降りたもののヤマメに気配を感じることができなかった。が、今日はなかなかよさそうではある。澄んだ流れに釣果を期待してフライを落としてみた。
一応流れを読んで期待できそうな流れをフライでなぞってみる。小さくて浅い流れだから安易な釣果は期待できないが、それらしい場所ではそれなりに魚信がある。なかなかフライを銜えられないその魚信はあるいはウグイかと訝しく思うがそうとも言い切れない。そうしていくつかの魚信のあとで針にかかったのは木葉ヤマメ。それを釣果に加えるべくもないが針にかからなかった当りが小さなヤマメだったとなれば名栗のこの渓も何かしら希望が持てる気がする。
大きな川では小場所を小さな川では大場所を・・・は某師の言葉ではあるが名栗川の小さな流れではやはり大場所に期待を掛けるのが真っ当に違いない。浜居場のプールでようやく釣果に加えられるヤマメを掛けたがネットに収めるまれにバレてしまった。
その昔、人見の橋の先で掛けたヤマメを思い出しながら渓からあがった。

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雨上がり [釣り]

5月27日 雨が上がるのを待って名栗川の向かった。午前のうちに降った雨による一時の濁りも上名栗に向かえば澄んでくるはずなのだが、それを確かめるべく上名栗まで遡ってみた。

河又辺りまでは泥の色が混じるが遡るにつれて澄んできて浜居場辺りまで来ると釣りが出来そうな気配がする。誰かが水深30cmほどの底石が見えればドライフライでの釣りのなるという。その一言を頼りに浜居場辺りに入ってみた。

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水かさが増した流れに期待してフライを流してみたがウグイらしい魚信はあってもヤマメの気配は感じなかった。
雨によって水かさが増しただけでなく流れには朽葉などのごみも多い。これでは致し方ないので早々に切り上げて浜居場橋から道にあがった。

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初夏 [釣り]

5月19日 所用を済ませて名栗川に降りた。
初夏の光のなかで水色は麗しく渓はまばゆい。

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釣り始めて程なく綺麗なヤマメが釣れた。

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渓は少し水嵩が落ちて水は澄んでいる。
主だった場所にヤマメを探ると小さな魚信も出るのだが次は続いてこなかった。
目を凝らせば型が良いヤマメは平らな流れやひらきに着いていてフライを落とす隙もなく石陰に走った。

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雨の日は [釣り]

5月13日 朝から雨が降っている。こんな日には野良仕事もままならないので目先の所用を済ませた後にハックルの整理をした。ハックルのストックケースには使いきれないほどのコックネックの在庫があるが常用するフライにはサドルケープのほうがが具合が良いのでもう何年もサドルケープのお世話になっている。

窓際に机を持ち出して雨の庭を眺めながら随分前に買っておいたホワイティングのサドルケープから羽を抜いてハックルゲージで層別する。

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それから両面テープを貼りつけた台紙に張り付けてストックにしておく。

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ちなみにWhiting の Bronze グレードのサドルケープの半身。購入当時の価格は約6000円。#14~#20の羽根は約150本ほど取れた。一本で概ね5本のフライが巻けるからフライ1本あたりでサドルケープは約8円ということになるが・・・。


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再び名栗川 [釣り]

5月11日 前回の釣行で探れなかった所を試してみたくなって名栗川に向かった。
そこは流れに沿って走る県道53号の拡幅工事で川床から擁壁が造られたのでしばらく渓が荒れて貧相な流れが続いていた所なのだが、久しぶりに覗いてみると落ち着いた流れが戻ってきているようにも見えた。

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古い記憶と重ね合わせながらめぼしいスポットにフライを落とすと小さなヤマメが針にかかった。

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少しだけヤマメが戻ってきた気もするが・・・。

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