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ブレーキフィール 遠回りをして分かったこと [自転車]

2月某日
その1:シューの攻撃性
アルミリムに対するシューの攻撃性に悩まされて色々とトライをしてきた。特にシューに噛み込まれたアルミ片が凝着摩耗を引き起こしながら成長してリムに深い傷を造ったこともある。凝着摩耗が起こる初期段階ではブレーキを掛けた時のシューが擦れる音がそれまでの“スー”から“ザー”に変わる。注意深くリムの側面を撫でてみると僅かなザラツキや極小さなアルミの凝着片がポツポツと付いているのが分かるるし、シューにも銀色のアルミの粉が付いている。これを放置してブレーキを掛けてアルミの凝着摩耗がさらに酷くなると音は“ジャー”に変わってくる。こうなるとリムの側面にはザラザラとしてアルミの凝着痕が広がり、シューにもアルミの塊が突き刺さって深い傷が出来たりする。だからシューの音には少し神経質になっていてブレーキ音が“ザー”に変われば指先でリムを撫でてみて状態を確認するようにしている。“ジャー”になる前に・・・。
小さな凝着摩耗は出来るだけ早くリム側面のザラザラと荒れた部分やポツポツやを除去してやると同時にシューに付着しているアルミ粉も取り除いてしまえば元に戻る。リム側面の軽い凝着痕やポツポツはキサゲで除去している。シューに着いたアルミ粉もキサゲで擦れば落ちるし笹の葉のように尖ったキサゲの先端でアルミ片を掘りだしたりもする。

このキサゲは甲丸ヤスリを研磨してて作った“ささっぱキサゲ”で色々重宝しているが、今は折れた金鋸の端面を研磨しリム専用のキサゲにしている。端面をほぼ平らにしているのでそれをリムの側面に軽く当てて倣うように擦ればザラザラとした凝着痕から細かなアルミ粉が削れて平らになるしポツポツも取れる。ついでにシューの方面もこれで軽くこすってアルミ粉を取り除いたりする。

リムの凝着摩耗を回避するために掟破りの方法やシューの交換など色々と試みてきた。それで今ではCRFのAR713のリムにはR55C4からR55C3に替えてみて幾分凝着摩耗が起こりにくい感じがする。一方でRSSでは過去に酷い凝着摩耗を起こしたことがあるR55C4とR390のリムの組み合わせでも今では酷い凝着摩耗が起きていない。先ずはは制動時にシューの摩擦面全体がリムに当たるように綿密にセッティングをすることが肝心なのだと思う。それから、ブレーキを掛けた時のシューが擦れる音の変化に気を付けて変化を感じたら早めに確認して手当てをすることが大事だと身にしみて感じている。

その2:Vブレーキのカートリッジ

RSSのブレーキにはコンパクトVブレーキBR-R353にはカプレオのカートリッジにR55C4を、CRFにはキャリパーブレーキBR-5800にR55C3をためしていて制動力に不足を感じていない。ただBR-353はBR-5800に比べて“制動の初期からシューの摩擦面全体がリムに当たるように綿密にセッティング”が出しにくい。
Vブレーキのカートリッジは取付け軸に固定されていてブレーキアームをR座金で左右から挟むように取り付けることで取付け軸とカートリッジの角度を調整できるようにになっている。このためリムに対してホイールの半径方向のシューの位置を決めてから当たり角度を調整しようとすると取付け軸の締め付け位置をずらさなければいけないので調整が煩雑なのだ。その点でキャリパーブレーキは取付け軸とカートリッジの部分であたり角度の調整ができるのでリムに対してホイールの半径方向のシューの位置を決めてから当たり角度を調整ししても締め付け位置を大きくずらす必要が無いのでシューの摩擦面全体の当たり調整がしやすい。
ならばキャリパーブレーキ用のカートリッジをVブレーキに取り付けできなものかと画策してみた。
カートリッジ:Vブレーキ用はナットで止まっているがキャリパー用はボルトで止まっている。
スペーサー:Vブレーキ用はアームとリムの間隔が広いのでスぺ―サーを兼ねたRワッシャーが入っているがキャリパー用はRワッシャーだけ入っている。キャリパー用には約5mmのスペーサーと約5mm長いボルトが必要。
他にもいろいろ検討してスペーサーはアルミの5mmの汎用品をその他シマノの純正部品を基本に必要な部品を揃えた。それらをBR-R353に組み込んでみると見てくれはスマートにできてディメンションも大丈夫そうだ。シューの当たりも目論見通り調整しやすくなたった。
ところが実際に調整してみると取付けボルトを締め付けても固定が甘いのだ。アームに接する汎用品のスペーサーが滑るのでカートリッジが回転しやすいのだ。これでは何かの拍子にカートリッジが廻ってしまいタイヤに接触して危険になる。あらためて見ればカートリッジの座金には滑り止め加工がされていて容易に回らないようになっている。滑り止めは承知でそれよりもボルトの軸力で大丈夫だろうと高をくくっていたのだが・・・。
それならば汎用スペーサーの代わりにシマノの滑り止め座金を何枚か入れればどうにかなるがこれでは煩雑で美しくない。
うむっ、徒労か・・・。
結局、カプレオのカートリッジに戻して時間をかけて調整した。


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