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言いようもなく悲しく [Elsa]

1月11日 別れ
昨年の10月末に発症したラブは消化器系の悪性リンパ腫が寛解した後に暫くしてホルネル症候群や首のリンパ節も腫れが出て入院したり、食道拡張から誤嚥性肺炎を起こすなどしても入院をした。そうしてその度に献身的な看護と治療を受けてそれに応えるように病苦に耐えてラブは奇跡的に回復してきた。
ラブは3回目の入院の後で年明けに退院してきたが数日すると今度は食欲が落ちてきてベイリーチェアを使用する間もなく具合が悪くなってきた。抱きかかえて病院に駆け込むと誤嚥性肺炎を起こしていて重篤、そのまま入院をすることになった。
ICUの中でラブは速い息遣いで耐えている。寄り添う妻がICUの中に差し伸べた手にシンクロするように呼吸をしている。その手当の先に回復を願い4度目の奇跡を祈った。そうして耐えた先に一縷の望みを繋いできたのだ・・・
そのラブが未明に息を引き取った。連絡を受けて駆け付けた病院のICUには少しやつれても優しい姿そのままにラブが横たわっている。最早呼びかけに耳をそばだてることもなく目を開けることもなく・・・
躰に残る温もりを感じながら身体をさすると嗚咽がこみあげてきた。「最初に入院したときには“まだ頑張る”って言ったのに・・・今度は“もういいよね”って・・・」と妻は言葉をつまらせた。
愛おしく健気に寄り添ってくれたラブとの別れ・・・
ICUに一縷の望みをかけたのだけど・・・末期にはそばに着いて居られなかった・・・
健気で賢くて穏やかで優しくてとってもいい子だったんだよ・・・


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