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atran クランプセット AT-1630-4 [自転車]

RSSにはもともとダブルレッグのセンターステンドが付いていた。この2本の足の接地場所がかなり前の方になっているのでスタンドを立てる取付け用台座にはクランクを逆転する方向に大きな曲げモーメントが加わる。それを承知で使い続けると繰り返しの力で台座が歪んでくる。なのでシングルレッグのキックスタンドに交換してあったのだが何か様子がおかしいので点検してみると左側の台座の溶接部分にクラックが入っているのだ。ネットで調べると同じようにクラックが入ったRSSのフレームもある。きっとRSSの弱点なのだろう。

それでこの疲労クラックの対処方をあれこれ思案してみたが、ロウ付けやアーク溶接などではフレームの再塗装が必要だろうし・・・ならばレーザー溶接でミニマムのダメージ+タッチアップで何とかならないかと溶接屋のに問い合わせてみたが色よい返事が来ない。止む無く暫く放置しておいたが、このままでは症状が悪化してしまうのでクランプ(ブリッジ)を取り付けることで補修を行うことにした。
選択したのは atran クランプセット AT-1630-4。六角穴付き皿ボルトで締め付けるので出来栄えはスマートになる。

9月5日に部品が到着した。それで早速取り付けようと試したてみたが、あれれ、ネジが合わない。M10のねじが付いている。そういえば、シングルレッグのキックスタンド取付けに際して六角穴付きボルトはW3/8のSUSに替えていおてのだが・・・。
気を取り直して皿ボルトを物色してみるとW3/8の皿ボルトはなかなか見つからない。先人のなかにはキックスタンドの雌ネジをM10に切りなおして取り付けている人がいるようだが天邪鬼は一計を案じた。ウイットW3/8の代わりにユニファイUNC3/8でどうだ・・・一般にユニファイの雌ネジにウイットの雄ねじは入るがウイットの雌ネジユニファイの雄ネジは入らないことになっているが・・・ネジ精度が低ければその限りでもないはず。酔狂はユニファイで取付けを試みることにした。

9月10日 注文しておいたステンレスの六角穴付皿ボルト UNC 3/8-16×2"1/4が届いた。取り付けてみれば精度が粗かったか、もともとユニファイだったのか・・・ボルトは難なく入る。酔狂で天邪鬼の面目躍如と言いたいところだが、いざ締め付けようとしても手元には適合する六角レンチがない。JISとインチのレンチの両方を持ち出してみたがどれも合わない。どうやら適合するのはインチサイズの7/32らしい。インチサイズの組レンチには3/16と1/4が入っているが、この間の7/32というサイズが入っていないのだ。止む無く今度は近くの工具店に駆け込んで7/32のビット(60円也)を手に入れて、ようやく締め付けることができた。

えーと、それで肝心のキックスタンドはというと上げ下げがカチッと決まるようになった。そうして台座のクラックが進むことはなくなるだろうと思う。

それから7/32のビットは元の袋に入れて工具箱に入れておいたが、次の出番はいつになるやら。
酔狂で天邪鬼としてはなかなか面白かったが、こんなことをするくらいならM10のタップを買ってきて雌ネジを浚った方が良かったかかもしれない。

追記:2021年5月某日 キックスタンドにネジが少し緩くなってきた。7/32の六角レンチを持ち出すのがおっくなので、キックスタンドのアルミボディのウイットW3/8ネジ部に新たにM10X1.25のネジをハンドタップで切りなおしてM10X1.25の皿ボルトで取り付けた。これで車載の工具(ミリサイズの六角レンチ)でも対応できる。最初からこうしていれば良かったのだ・・・

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